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実家の片付けは何から始める?確認事項と進める順番

書類の箱を前に、ノートとペンを持って片付けの進め方を考える女性

帰省するたびに実家の物の多さが気になっても、何から手をつければいいのか、親にどう話せばいいのかわからない。そんな人も多いのではないでしょうか。

実家の片付けで最初にすることは、物を捨てることではなく、実家が今どんな状況かを確認することです。

私も父の認知症をきっかけに、実家のことが突然、自分の問題になりました。父が家を離れた後も、実家は手つかずのままです。

この記事では、片付けを始める前に確認することと進める順番を、6つの手順にまとめました。次に実家へ行ったとき、どこから始めるかを決められるようになります。

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実家の片付けを始める6つの手順(状況の確認、貴重品・書類探し、場所決め、5つの仕分け、家族での共有、業者への依頼)をアイコンで並べた図解
目次

実家の状況を確認する

同じ「実家の片付け」でも、親が暮らしている家と、誰も住んでいない家では進め方が違います。私の場合も、父の施設を探したものの空きがなく、兄弟が引き取ることになりました。その結果、実家は誰も住まない空き家になりました。まずは、実家が次のどの状態にあるかを確認しましょう。

親が今も実家で暮らしている

親が暮らしている家では、家を空にすることよりも、親が安全に暮らせる状態を作ることを優先します。子どもから見れば不要な物でも、親にとっては今も使っている物や大切な思い出かもしれないため、子どもの判断だけで捨てることはできません。

玄関や廊下に置かれた物を減らす、床に積まれた物を移動する、よく使う物を取りやすい位置に置く。まずはこうした、毎日の生活に関わる場所から整えていきます。壊れた家電や明らかなゴミがあれば、親と一緒に確認しておきましょう。

親が物を捨てることに抵抗を感じている場合は、片付けを始める前の話し方も大切です。
→親が物を捨ててくれない理由と揉めにくい伝え方

物が多くて通路がふさがっていたり、台所や床に物が積み上がっていたりする場合は、無理に一気に片付けようとせず、進め方を先に整理しておくと安心です。
→実家がゴミ屋敷になったら?親を責めずに片付ける方法

親の施設入居や転居が決まっている

施設への入居日や引っ越し日が決まっている場合は、期限から逆算して進めます。最初に決めたいのは、実家にある物を捨てることではなく、親が新しい住まいへ持っていく物です。日常的に着る服、薬、眼鏡、補聴器、写真、使い慣れた日用品など、施設での生活に必要な物から選びます。

持っていく物が決まったら、残りの物は「4. 物は5つに分けて考える」と同じ分け方で整理していくと、作業を進めやすくなります。

まだ施設の種類や選び方に迷っている場合は、老人ホームの種類や選ぶときのポイントをこちらで確認できます。
→親の老人ホーム探しは何から始める?施設の種類と選び方

実家が空き家になっている

空き家の場合は、家の中の片付けだけでなく、郵便物、電気や水道、防犯、庭の管理なども確認しなければなりません。家を今後どうするのか決まっていない場合でも、最初に次の点を確認します。

  • 郵便物がたまっていないか
  • 水漏れや雨漏りがないか
  • 窓や玄関の鍵が閉まるか
  • 通帳や権利証などが残っていないか
  • 冷蔵庫の中に食品が残っていないか
  • 近隣に迷惑がかかる状態になっていないか

家財をすべて処分するかどうかは、その後で考えます。私も空き家になった実家を見たとき、物の多さに気が遠くなりました。父が家庭菜園をしていた庭も草が伸び放題で、生まれ育った家が荒れていくのを見るのは、心がえぐられる思いでした。家族それぞれに仕事や家庭があるなかで、実家一軒分の物を自分たちだけで片付け続けるのは、果てしなく感じます。

家財が多く、家族だけで片付けるのは難しそうな場合は、業者に頼んだときの費用の目安を先に知っておくと判断しやすくなります。
→実家の片付けを業者に頼む費用と選び方

実家が遠方にある

遠方から実家へ通って片付ける場合は、現地にいなければできない作業から進めましょう。たとえば、貴重品や重要書類を探す、残す物を確認する、大型家具や家電の状態を見るといった作業です。

私の実家も片道2時間半かかるため、往復の移動だけで5時間です。行く前に「やること」と「やらないこと」を決めておかないと、現地での時間はあっという間に溶けてしまいます。

自宅からでもできる業者探しや処分方法の確認は、帰宅後に進めることもできます。限られた滞在時間を使い切ろうとせず、現地でしかできないことを優先すると進めやすくなります。
→遠距離の実家を片付ける方法。通う回数を減らすコツ

貴重品と重要書類を探す

実家の片付けを始めるときは、家具や衣類を動かす前に、貴重品や重要書類の場所を確認します。探しておきたいものには、次のようなものがあります。

お金・貴重品
預貯金通帳/印鑑/現金/貴金属

保険・年金・不動産などの書類
保険証券/年金関係の書類/不動産の権利証や登記識別情報/土地や建物に関する書類/契約書

鍵・連絡先
家や倉庫の鍵/親族や知人の連絡先が書かれた手帳

大切な書類が、封筒や紙袋、古い引き出しの中に紛れていることもあります。中身を確認しないまま紙類をまとめて処分すると、後から必要な書類を探し直すことになりかねません。

見つけた物は1か所に集め、何がどこにあったかをメモしておきます。親が話せる状態であれば、保管場所を一緒に確認しておくことも大切です。

私の父は、貴重品をまとめて金庫に入れていました。ところが、その金庫を開ける鍵が隠されていて、見つけるのに苦労しました。金庫を使っている場合は、鍵の保管場所も一緒に確認しておくと安心です。

現金や通帳、印鑑、保険や不動産の書類など、先に探したい物と見つかりやすい場所は、こちらの記事で詳しくまとめています。
→実家の片付けで先に探すもの〜貴重品・重要書類の確認リスト

片付ける場所を1か所決める

最初に手をつける場所は、1か所に絞ります。家全体を一度に片付けようとすると、物を移動させただけで時間がなくなってしまうからです。「今日は玄関だけ」のように範囲を決めておくと、作業が広がりにくくなります。

親が暮らしている家なら玄関や廊下を、空き家なら仕分けや搬出に使う玄関周りや部屋を先に空けると、進めやすくなります。

かかる日数の目安や、疲れてしまったときの進め方は、こちらにまとめています。
→実家の片付けは何日かかる?期間の目安と進め方
→実家の片付けに疲れたら?負担を減らす進め方

物は5つに分けて考える

片付ける場所を決めたら、物を一つずつ確認します。最初から「捨てる・捨てない」の二択にすると、判断できない物が増え、親とも揉めやすくなります。次の5つに分けて考えると整理しやすくなります。

①今も使う物

親が現在使っている物や、今後の生活に必要な物です。親が暮らしている場合は、子どもの判断で場所を変えず、使いやすい位置を一緒に考えます。施設へ入る場合は、持っていく物がここに入ります。

②家族が残す物

写真、手紙、記念品、形見として残したい物などです。家族によって残したい物が違うため、写真を撮って兄弟姉妹に確認する方法もあります。

③売却を検討する物

家具、家電、着物、食器、貴金属、趣味の道具など、まだ使える物は、処分する前に買取の対象になるか確認します。ただし、売れるかどうかを一つずつ現地で調べていると、片付けが止まってしまいます。売却を検討する物をまとめて写真に撮り、自宅に戻ってから査定方法を調べると、現地での時間を使いすぎずに済みます。

④処分する物

壊れている物、使用できない物、明らかなゴミなどです。自治体によって、粗大ゴミの申し込み方法や回収日、分別のルールが違います。実家のある自治体のルールを確認してから、袋詰めや搬出を進めます。

タンスや食器棚、冷蔵庫、洗濯機など、大きな家具・家電の処分方法はこちらにまとめています。
→実家の家具・家電はどう処分する?

実家の近くを回ってくる無料回収のトラックやチラシについては、こちらの記事でまとめています。
→実家に来る「無料回収」は大丈夫?親に伝えておきたいこと

⑤今は決められない物

すぐに判断できない物は、保留にします。ただし、保留する物を無制限に増やすと、次の片付けでも同じ判断を繰り返すことになります。保留用の箱は一つに決め、箱に日付を書いておきましょう。次に実家へ行く日や、家族が集まる日にもう一度確認します。

家族で判断基準を共有する

実家の片付けでは、実際に作業する人だけでなく、物の処分を決める人も必要です。近くに住む家族が片付けを担当し、遠方の兄弟姉妹が後から「それは残してほしかった」と言えば、関係が悪くなることがあります。作業を始める前に、少なくとも次のことは共有しておきます。

  • 誰が実家へ行くか
  • どの場所から片付けるか
  • 残したい物は何か
  • 売却したお金をどうするか
  • 業者に頼む場合、費用を誰が負担するか
  • 家や土地を今後どうするか

口頭だけでは認識がずれることがあります。家族のグループLINEなどに写真と決定事項を残しておくと、後から確認しやすくなります。

兄弟姉妹で話し合っておきたいことは、こちらにまとめています。
→実家の片付けで兄弟姉妹と揉めないための7つのこと

業者は必要な分だけ頼む

実家の物が多いからといって、すぐにすべてを業者へ依頼する必要はありません。まずは、家族でできることと、依頼したほうがよいことを分けます。

業者への依頼を考えたいのは、物が多くて必要な期限までに終わらないときや、家の売却や解体までに空にしなければならないときです。階段や床の状態に不安がある場合も、無理に家族だけで進めないほうが安心です。

業者へ頼む場合も、家全体を任せる方法だけではありません。大型家具の搬出だけを依頼する、売却できる物を査定してもらう、家族で仕分けた後の処分だけを頼む、といった分け方もできます。費用や対応範囲は業者によって違うため、依頼する前に複数の見積もりを比べます。

費用の目安や見積もりで確認したいことは、こちらにまとめています。
→実家の片付けを業者に頼む費用と選び方

まとめ:まず状況確認と貴重品探しから

実家の片付けは、物を捨てる前に、実家の状況と貴重品の場所を確認するところから始めます。次に実家へ行く日が決まっているなら、まずは「確認する場所を1か所」と「探す書類」をメモしておきましょう。片付けを始める前の準備が決まれば、実家に着いてから何をするか迷わずに済みます。

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この記事を書いた人

父の認知症をきっかけに、親の施設入居や空き家になった実家のことを考えるようになりました。

「親と実家、どうする?」では、実家の片付け、親の施設探し、これからのお金について、自分の経験と調べたことをもとにまとめています。

2024年7月にFP3級を取得。

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